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短編 カドックとアナスタシア その1

179黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/07/31(火) 22:36:10 ID:YJ7HhuEy









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                     いつだって僕の人生は後悔の連続だ


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180黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/07/31(火) 22:44:17 ID:YJ7HhuEy


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    |田 | 。| | l      ゜     ゜    。  ゜   l | |  | 田|    o
∃○|   |  | |。  ゜ . .. ... .. ... . ... ...゜ . .. .. ..    l |。|  |   | 田 田
    |田 |  | l‐    .....   ....     .....     -| |  | 田|
∃  |   |○― ....    o      ....   ○ ..... ―  |   | 田 田
   o.... 一      ....     ○    ...  o   ....  ー- | 。
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┃   それはとある冬の日。 前日から降り積もる雪で一面が真っ白な銀世界になった町並みを一人歩く。
┃                                
┃   いつもだったら見飽きた風景が広がっているだけだが、天候一つでこうも変わるといっそ笑えてくるなと

┃   ギュウギュウと雪を踏む足音を鳴らしていく。


181黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/07/31(火) 22:55:14 ID:YJ7HhuEy



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        rr‐ 、_____!L.    / /                        ∨/ / / ,∧
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                                            f二´__,/´
                                            ` ̄ ̄ ̄´
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┃  一歩足を前に出すごとにズボンに雪に当たって裾が濡れ、そこから靴下まで水を吸って靴の中が徐々に酷い事になる。
┃                                
┃  ああ、クソ!この前買ったばかりだっていうのにもう汚れてしまうなんて!と内心で悪態をついてみるが
┃  
┃  それは全部自分に返ってきて、どうにも虚しくなる。


182黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/07/31(火) 23:02:58 ID:YJ7HhuEy


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┃  そう、虚しい。こんな事をしても意味なんて無い。

┃  あんなものは僕の後悔の念が―――僕の中にある彼女への未練が生み出した都合のいい幻想だ。


185黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/07/31(火) 23:09:33 ID:YJ7HhuEy


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. ゚,       !  .八ハ从 ∧ ト、、 ノ \ i iγ、{ )' _,,、‐゛
γム     ゚,     γvノ     `'~、  ; .}ノi i 〉,  ア
. } '∧    ∨  !  i{           }  :゙ ,゙ }:i /  くうぅo。.,
. }::.::.:寸、.,,_   '/ノi  八       _,,ノ! / レ 〈ノ ii .! 「⌒:i:i:i:i:))〕、、、
ⅰ:.::.::.::.::.::.::````.:j}乂(_,,.        八  γ!]{]从ル寸:i:i:i:i:アニ!.:::. ゚,
ⅰ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.,゙`~、.、             /  j    `'芍/ニ∥;;;;;i.:',
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┃  僕という人間を一言で言うなら「 平凡 」または「 負け犬 」だ。
┃  
┃  才能なんて物は無いくせに諦めらきれずに惨めにしがみつこうとする卑しい人間。
┃  
┃  効率を重視し、何度も何度も努力を重ねてようやく半人前が良い所だ。


186黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/07/31(火) 23:16:07 ID:YJ7HhuEy


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        ,  '   /        __    八. \⌒\   ヽ    ∨ |
   _,、r='^    /  _,,.. -‐ '' "´ /     \  \     ノ      ',
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    /-‐===‐-    _、‐''゛        \          /     }
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        /           ノ  >''~   ⌒ ̄ ̄ ̄ /  /| /| |
     ⌒ ̄> _,,.. -‐ '' "´ >''~            ./ / } :!/ 八:!
     >''~  ⌒ ̄ ̄ ̄ ̄ { ̄∨             |/ ノ ノ
    /-‐……‐-/     八ハ 〉                   ⌒乂
.       _,、r='^   / / ∧                      〉
      ⌒ ̄ ̄ ̄ ̄//7/  'ー八                  /
        __. -=ニニニ/ニニノ  : :.:.:|: : .                /
      |_,,.. -‐'' "´::::::::::::::/    : : |: : ::\        --‐‐/
      |ニニニ=-. ::::::::::/     |: : : : : : : .          /
      |ニニニニニニ=- ...__    |: : : : : : : : : : . .    ∧
      |ニニニニニニニニニニ=-  _ : : : : : : : : /` ─'ニ.}
        `、ニニニニニニニニニニニニ=- : : : : : {:::::::::::ノニニ|
.       ‘,ニニニニニニニニニニニニニ=:::::::::::::::/ニニ|
        -=ニニニニニニニニニニニニニニ=-=ニニニニ|
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┃  人に誇れるような物はあいにくと持ち合わせておらず、失敗と後悔の繰り返し
┃  
┃  その辺に転がっている石ころのようになに一つ特別なものがない。
┃  
┃  ――――いや、一つだけ。本当に一つだけ僕の中に特別なものがある。


187黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/07/31(火) 23:20:50 ID:YJ7HhuEy


≡二三二≡=‐=≡二三二≡=‐≡二三二≡=‐=≡二三二≡=‐≡二三二≡=‐=≡二三二≡=‐
               ≦――=-<
         _|>゛¨¨¨¨¨¨>s。  `ヽ
          >' ., ´  .      >s、   \
         ./ /   .:i       〈\  ∨
        ,' /    .: |  |     ∨::\ ∨
        | :.    .:| |      .: .: ∨乂\∨
        | {   ∧八__::|  .: .:  ル乂X<フ
        人 { :. ∧ャtf=ァ:|  / / /レ \乂X{
         N\人 り  レ'| ,イ /} ∨  ` <
         | 〈         ノ' レイ} :::∨  /∧
         | ∧ _       / ∨  ::∨  /∧
         | |: \ `   イ  /¨∨ :::∨  /∧
         | |:  へ..::<〉¨¨¨///>‐、 :∨  /∧
         | |:   ,' /}}///∨    \::∨  /∧
         | |:/  //∨⌒/   <>  \v   /∧
         | :/  .ィ   }/            \  /∧
         |ハ  /:}  /  <>          \ /∧
         ||  .:   /\       <>      \
         ||  .: }/弋ノ:\ ,ィ        <>   〉  :\
         ハ ://>―‐「笊ミ、          <>∧
         レーァ:::::::::::::::::乂〉ルノ `ヽ   <>     | ∨    :`ヽ
        /`―ァ::::::::::::::::::::::::::::::∧  \        |-_-∨
       /^ニ≧¨:::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ <>  ¨¨¨ `ヽノ-_-_ ∨    /∧
     /|ィ`ヽ}::::::::::::::::::::::イ:::::::::::::::::}     ∨-_-_-_-_-_-:∨    /∧
    /イ/:::::::::::::::::::::::/ilili}:::::::::::::::::}     <> ∨-_-_-_-_-_-:∨    /∧
   ( /:人:人:::::::::::::::/ililililili}:::::::::::::::::}        ∨-_-_-_-_-_-_∨    /∧
    )「¨¨ \:\::::, 'ililililililililil}:::::::::::::::八<>       ∨-_-_-_-_-_-_∨    /∧
  / 〉   Y:::::∨¨¨¨¨¨∨∨::::::::/__:∨      ∨-_-_-_-_-_-_∨    /∧
 Y∧ }   ハ:::::::::∨    ‐-}=イ    ∨  <>   ∨-_-_-_-_-_-_∨    /∧
  |∨  \_{::::::::::::::∨  ∧ /:::::::}    ∨       :{-_-_-_-_-_-_-:∨    /∧
  |ノ  ム彡 v::::::::::::人   ∨:{::::::::ハ___ ∨ <>    :{-_-_-_-_-_-_-_ {     /∧
/|   人八ハ:::::::::八 `ヽ  :{:::::::::∧    ∨     :{-_-_-_-_-_-_-_:{      /∧
  |  ノ ハノ `ヽレ、〉   \}人::::}⌒     ∨   <>:{-_-_-_-_-_-_-_:{      /∧
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┃  ――――アナスタシア
┃  
┃  こんなつまらない人間である僕でも、君との思い出だけは今も宝石の様に輝いている。
┃  
┃  そんな事を言ったら君は笑うだろうな。「 自分から捨てたくせに…… 」ってさ。


189黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/07/31(火) 23:27:25 ID:YJ7HhuEy


≡二三二≡=‐=≡二三二≡=‐≡二三二≡=‐=≡二三二≡=‐≡二三二≡=‐=≡二三二≡=‐
                    -=ニ二二ニ=-
                /     ‐=ニ=-    \
             /∨  <> ――― <> ∨
             {  :}<>/   /⌒¨  、   <>v
         __人__/    ,'   .i      ヽ   \)、
        <   0O `ヽ  .:    :{        \  ∨〉
         \ _人  } :  :   {    ∧      ∨〉
           // } ¨¨ヽ  .i  :{    {ハ _|  \V人
            レト、}   :|  |  |  {ハ   {-‐}  :|    ` 二 フ
              | }  |  |―|―{ハ  :{  :} ::ノ /}八 ハ
              | 八  |  |      人  { ェzzァ ∨v〉  |  |
              |' | \} 八 ミzzァ   `¨`    .:- ': : :|  |
              |  )八∧      '       人: : : : |  |
              |  / O: : >.    - ‐  /} ∨: : ::|  |
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             /  〈/ 人  ∨::}=====ル 〈〉  ヽ:..|  |
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           ,' /           ∨ 〈〉  _ _        \
           ,ル〈〉    〈〉   〈〉人_ /ノ‐‐'     〈〉   \
           /           / {///// '¨¨二ア__        :、
         / 〈〉   〈〉   /::::/{¨(¨く   ゝ―ァ'  〈〉      _
       /     _ ...  ‐<¨¨  /}   人  /¨¨,'>:.      〈人
         >、_ _ ィ   〈〉 /--=ニ ,イ   >--イ:::::::/ 〈〉 }>‐  __>
      /-_-_-_-フ    /{: : . /¨.:八 ,イ〉  :レヘ'     /-_-〉_-_-_-_-_
     ∧-_-_-:/〈〉 /):::人: :{    {ハ  <  . . ::/    ./-_-.:_-_-_-_-_- 〉
     ∧-_-_/   /八{`ヽ ≧)   .:   人. . : /  〈〉 /-_-,'_-_-_-_-_/、
    ,'-_-_    ./{  v  レ'ト、  ,'  イ≧=-'    ./-_-/_-_-_-_/-_ ∧
    -_-/ 〈〉 /v )  人/ ノ .:) 人  ソ  / 〈〉   /-_-/_-_-_ , '_-_-_-_ ∧
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┃  彼女と初めて出会ったのは大学生の頃だったか。
┃  
┃  留学生としてやってきた彼女の世話役を教授に押し付けられたのが始まりだった。
┃  
┃  正直に言えばあの時はなんで僕が?と頭を抱えたものだよ。


191黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/07/31(火) 23:34:38 ID:YJ7HhuEy


                    }.     ____
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            .: .:   ./      :}   :  .八     ∨\__
            | |   .ハ  .:      :}  / ∨     ∨乂X∨{
            | |   {:  .}      :| ./ _ ∨   .:  ∨乂Xv{
            | |   {:  .:  |    |/    .∨  i  .: \乂X{
            | |   {:  :}   |    |.ャ芹示ぅァv  .} .:   \X}
            :. ハ   :.   :}  人   八 込_り ハ}  }  }     ¨¨
            ∨.∨  :.  八 _>―      ,':  .} 八   /,
            `ヽ∨ ∧ _ _〉         //  .:} : ∧   /,
              レ\_∧    `      ⌒7  八|  ∧   /,
                ∧   }:::...   r-、     厶<     ./∧   /,
                 .: |   |   :\        ...::_ _ `ヽ  /∧  /,
               ./  |   |  /  :::... __ ...::<:|::::::::人 /∧ ../∧  /,
               ./  |   |/ /¨¨}_ _,、_ .__「:|::/  {::/∧  ./∧  /,
             /  .イ  .:  ////}|==}{===}{./   :. :/∧  ./∧  /,
             / / :|   | {///〈三三三/      \:{  /∧  ./,
             //  :|   |  Y   -=ニ    <>     \  /∧   /,
         /    :|   |〈〉 \/               \./∧  ./,
───────────────────────────────────────────────
【 アナスタシア 】  私と関わるのは最低限でいいわ。

            教授の提案だから渋々受け入れますが、はっきり言ってあなたは信用出来ないわ。


┃  警戒心の強い君は初対面の僕に明瞭に拒絶の対応をしていた。

┃  まあ、その時はホッと胸をなでおろしたよ。なんせ面倒事を背負わずに済むって思ったから。


192黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/07/31(火) 23:42:24 ID:YJ7HhuEy


                        -=ニ ¨¨¨¨ ニ=-
                 |\ ./  -=ニ二二二ニ=-  `ヽ
                 |  Y /;:´         `ヽ`ヽ \
                 |  //              \\ 、
                 人// /    .          ,. \ v v
               /、// ./    .:       ∨   ,.  〉∨
              /  } ./      {          ∨  ,.  ∨∨}
             /__ノ ,     .{  /,      ∨   |  {⌒
               | |  :{     .{  /,    ,ィ .∨ :|  ゝ人
               | |  :{     .{   /,   ,' }  }.∨::|   |
               | |  :レ:{ -―‐‐-  /,  /‐}―‐ ∨|   |
               | .   ∨━┳┳ ∨  /┳┳━ ..ノ   人
               | .∨  ∨ ┃┃人  〈 ┃┃   / / / ∧
                 乂 ∨\ ∨ ┗┛^^ `~ ~ ┗┛   ~〈/   /∧
                ト   :、 \(      i       ∧   .: ./∧
                | \{`ヽ_ N            .:  ∨ .ハ  ./∧
                |  :|  { {  : .    ‐    . :    v |    ./∧
                |  :|  人 {   | >   < . |v    | | ∨ ./∧
                人 .:   `ヽ__人 | |¨「.|¨| |_Li∧   .レ  ∨ ./∧
                 /   人    \ >-Li.└ /  ∧   ,:   ∨ ./∧
              /  __\_  , =ニ=、    / _,∧   .|― - 、 ./∧
               レ ´     〉_ヽ〈  }:} ̄ ̄ニ=-   ∧  .|    ヽ ./∧
             ,'      /-、\ 、 }:}       `ヽ.∧  ト、     } ./∧
             {      {::{  //´〉v.人‐=二=- \  \、ノ .〉   }   ./∧
             {      > ニニニ /         、  \ノ     }   ../∧
             {     / ,'   /     \     \  \ ̄ \}    ./∧
───────────────────────────────────────────────

┃  ただ、最低限でいいとは言われたが本当にそうしていたら教授から僕の覚えが悪くなる。
┃  
┃  講義の合間合間に様子を見に行ってみれば、彼女の周りには人だかりができて、言い寄る男たちが後を絶たない。

┃  容姿だけは文句無しだからそうなっても当然とも言えるが


195黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/07/31(火) 23:50:41 ID:YJ7HhuEy


               ≦――=-<
         _|>゛¨¨¨¨¨¨>s。  `ヽ
          >' ., ´  .      >s、   \
         ./ /   .:i       〈\  ∨
        ,' /    .: |  |     ∨::\ ∨
        | :.    .:| |      .: .: ∨乂\∨
        | {   ∧八__::|  .: .:  ル乂X<フ
        人 { :. ∧ャtf=ァ:|  / / /レ \乂X{
         N\人 り  レ'| ,イ /} ∨  ` <
         | 〈         ノ' レイ} :::∨  /∧
         | ∧ _ ,     / ∨  ::∨  /∧
         | |: \    イ  /¨∨ :::∨  /∧
         | |:  へ..::<〉¨¨¨///>‐、 :∨  /∧
         | |:   ,' /}}///∨    \::∨  /∧
         | |:/  //∨⌒/   <>  \v   /∧
         | :/  .ィ   }/            \  /∧
         |ハ  /:}  /  <>          \ /∧
         ||  .:   /\       <>      \
         ||  .: }/弋ノ:\ ,ィ        <>   〉  :\
         ハ ://>―‐「笊ミ、          <>∧
         レーァ:::::::::::::::::乂〉ルノ `ヽ   <>     | ∨    :`ヽ
        /`―ァ::::::::::::::::::::::::::::::∧  \        |-_-∨
       /^ニ≧¨:::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ <>  ¨¨¨ `ヽノ-_-_ ∨    /∧
     /|ィ`ヽ}::::::::::::::::::::::イ:::::::::::::::::}     ∨-_-_-_-_-_-:∨    /∧
    /イ/:::::::::::::::::::::::/ilili}:::::::::::::::::}     <> ∨-_-_-_-_-_-:∨    /∧
   ( /:人:人:::::::::::::::/ililililili}:::::::::::::::::}        ∨-_-_-_-_-_-_∨    /∧
    )「¨¨ \:\::::, 'ililililililililil}:::::::::::::::八<>       ∨-_-_-_-_-_-_∨    /∧
  / 〉   Y:::::∨¨¨¨¨¨∨∨::::::::/__:∨      ∨-_-_-_-_-_-_∨    /∧
 Y∧ }   ハ:::::::::∨    ‐-}=イ    ∨  <>   ∨-_-_-_-_-_-_∨    /∧
  |∨  \_{::::::::::::::∨  ∧ /:::::::}    ∨       :{-_-_-_-_-_-_-:∨    /∧
───────────────────────────────────────────────
【 アナスタシア 】  煩わしい………。

            どうにかならないものかしら


┃  「 恨むなら自分の容姿を恨んでくれ 」 そう言う他になかった。

┃  実際こうも容姿端麗の少女がフリーだと知れば、男が言い寄らない理由は皆無だろうに。


196黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/07/31(火) 23:55:26 ID:YJ7HhuEy


          /|
         /  :|
         ,'  ハ   ,  ―====―--- 、
         |  { }< ̄ =-         `ヽ
         |:.  /     <  =-        \
       ―->' |          < =-        \
     / //    |    \     \\      \
    /   レ/   :.   |      \  ∨ \\__      v
   ,'    :/    :.   :|\      \ ∨   Y v__      v
   |  /ハ   ∨ 八 `ヽ     :. ∨  乂ノ乂>:.   }
   |/ | :|   ∨  \ N^¨¨`ヽ人 :.    }ヘ\乂X>|
        | :|∨  :∨   \ャぅ笊示㍉∨   :}¨ハ :\乂X}
        | :| :∨   :〉人 _   込__ハリ }   } )} |   \X}
        | :| ハ  :/  `ヽ    ¨¨¨ _/  :|八 ∧    ¨:|
        | :八 ::ノ ./ <            ⌒)   |ノ:}`ヽ、   |  |
        レ | \ル|            厶へ〈:::::}   \ |  :.
       人   |                 人:::::|   | ハ /∧
       '  ∨:人   ,'   ̄      ィ  ∨ |  八{   /∧
           ∨: \         .:::::::   _〉|  ∧ ∨   /∧
           ∨: :. \      イ:::::::,へ 〉-| ∧ ̄∨   /∧
            ∨: :.   ヽ-..:s≦ヽ__〉ィ  :レ    ∨  /∧
             ∨: :.   \ 「¨¨¨>    〃/  <>   ∨  /∧
            ∨: \   }ノ /     / /        ::、 /∧
             ∨:  ヽ/レ'       / /          \/∧
              ∨:  /〈〉 {   <>   / /               \ :.
               ∨ /  ,人     / /              \}
              ∨  ./-_.∧    ,' /   <>               \
               / / }-_-.∧   |/            <>         \
                //-レ-_-_-∧  i                     \
───────────────────────────────────────────────
【 アナスタシア 】  そ………でしたらあなたが私の恋人になりなさい。

            もちろん嘘のですけど。


┃  僕の言葉を聞いたアナスタシアは一瞬言葉を切り、思いついた事をそのまま口にしたような様子でとんでもないことを言う。

┃  確かに恋人がいれば近づく男は減るだろうが、僕の負担が倍どころではない。


199黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/08/01(水) 00:00:35 ID:yYu3bOxa


                    ___
              「\_ -‐…‐-  〕iト
              r/ '"~~~~~"'\::\ \
              /   /       寸/,
            く/    ′       VA /,
             ′       i|      V人 /,
           l .:|   [  i|     l.} 乂)\_
           | .:|   [  从‐‐-  |.}  }| VXハ
           | 人   {乂( x===ミ |.}  }| VXx
           人: /, `¨¨¨⌒ Vソ__ノ }  ノ  .Vx}
            ⌒ヽ  '       )ノ/   ∨
             } : .  、    / ´ : .  /∧
             } l -_    ィ( {‐‐‐┐: . /∧
             } |     rv^v/   {: : .  /∧
              .ノ | 〔______/     ハ: : : . /∧
       〈∧__ ィ(    〕 /      人: : : . /∧
       ((\〉〉~~~~"'  /、 〈〉        \: .  /∧
      /¨¨¨´: : : : : : : : .\\     〈〉   \  /∧
      . : : /: /: : : : : : : :`、: : . \ 〈〉    〈〉 `、./∧
     . : :./ ‐‐っ、: : : : : : :∨ :/,(_ \            /∧
     {//______}\: : : : : .∨: .}(_   \ 〈〉   〈〉.| /, ./∧
     /  ‐‐‐‐__)i:i:\: : : : .}: : }(__  V/.:\     |_-_ ./∧
   /    < :::/i:i:i:i:i:i\: : ハ.ノ⌒ヽ V/  \   |-_-_ ./∧
   {{______ノ⌒: /i:i:i:i:i:i:i:i:ィ( ⌒Y: : : ハ V/   \  |-_-_   /∧
   {乂/i:i:i:{__ノ  ̄ ̄〈: : :/: : : ∨(⌒   V/     \{-_-_∧ /∧
   {_ノi:i:i:i人___/⌒Vノ\{: : : : .}V:::::/   V/   |-_-_-_-_∧ /∧
   (´Yi:/ ゝ ____\\_.人: : :..:}∧ノ   V/  |-_-_l-_-_.∧ /∧
   V  (_______     `、`、_______.V/  |-_-_|-_-_-.∧ /∧
───────────────────────────────────────────────
【 アナスタシア 】  人前でだけ恋人っぽくするだけで良いわ。

            そうね、特別にあなただけには私の連絡先を教えます。


┃  一人納得したように僕の意見も聞きもせずに話はトントン拍子に進んでいった。

┃  口は災いの元とはこういう事だなと身を以て体験したよ。


200名無しさん@狐板2018/08/01(水) 00:01:46 ID:dnSE3DLq
振りをするにしては破格の対応では?

201名無しさん@狐板2018/08/01(水) 00:03:51 ID:KRRM7tdp
結局連絡先ゲットしてる辺りしっと不可避

203黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/08/01(水) 00:07:24 ID:yYu3bOxa


               >   ―――――  、
                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ )h、
           //             \
  「`ヽ       '   /             \     \
  {   \    //  /  /                    \
  {    \  '/  /   /               ∨      ヽ
  、   ;;;;. ∨       /     {   {      八   ∨      ∨
   >―― '  /        {   {      ,'  ∨           ∨
 /    ....        :                ∨  }       ∨
く   <;;;;;;;'       i               }  ̄ ̄∨  }           ∨
 ゝ __ノ   '     :{     i        }    ∨ ,'  }         ∨
      |   .i     {    {   {     /      ∨}人}        ∨
      | i  {      {    {   {    ' ャチ笊云示ぅミ}         〉
      | ト、 {     八     {   {    /    ⌒)つソ 〉        /
      | i  {     { ∨  {  八人/     ´¨¨¨¨`  }       ハ
      | |   {\   {  ∨⌒¨¨¨^              / /}  }  , ' /,
      | |   {  \  {         .:{:.         〈/ / ) /レ /,
      | |   {    \(                     /ノ/}/    /,
      | |   {    { \                   //: : : : :     /,
      | |      八          r_、        八: : : : : : : :    /,
      | |      {::ヘ                 , ': : : : : : : : : : :    /,
      | |  /,   {:::::::::::.              ..:: : : : : : : : : : : : : :    /,
      | |   /,   :::::::::::::::≫..         イ : : : : : : : : : : : : : : :     /,
      |八   /,   ∨::::/ / >s。 _ <`ヽ¨¨`ヽ : : : : : : : : : : : :    /,
      | ∨  /,   ∨   {:::ト==========ヘ::ノ   ∨: : : : : : : : : :    /,
      |  ∨  /,   ∨   ∨}{三三}{三}{三}/     . : : : : : : : : :     /,
      |  ∨   /,   ∨   ∨{三三}{三}{ニ/     }\ \ : : : : :      /,
      |   ∨/ /,   ∨   \:::三}{三}{/    ノ⌒\  \: : :       /,
      |   /  /,    ∨    \__,'              \: :      /,
      レ ´    /,     ∨      \/              \:       /,
───────────────────────────────────────────────
【 アナスタシア 】  恋人というのは一緒に食事をして、あーんというものをお互いにするそうね。

            ほら、あーんと犬の様に口を大きく開けなさい。


┃  その日からというもの当時の僕は身の毛もよだつ思いの連続だったよ。
┃  
┃  人間不信気味のくせに人一倍好奇心旺盛な君は恋人同士がするような事を調べ、実践してきたからね。

┃  それもどれもこれも頭にバカが着くようなことばかりを人目もはばからずにされるこっちの気も知らずに!


204名無しさん@狐板2018/08/01(水) 00:11:47 ID:uePiUfwP
これは公認バカップル

205黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/08/01(水) 00:15:57 ID:yYu3bOxa


                    __-=-
               -‐ <  ̄ ̄ ` ヽ   )h、
             /     `ヽ     \   \
           , '  へ      \     \    、
        {`ヽ ./  /  ∨        \    ノ`>   v
         Y   '    ∨       \    `(_)、_∧
       \ :'         ∨  :i      .\   ∨乂X∧
        /¨}   |  {     ∨ {\ __   \  ∨乂X∧
      〈_ _}   |  {    ∨:{/\      \人乂X乂〉
         {     {      :{  ,ィぅ笊示ァ   /`ヽ \乂(
         :.   |  {  :}   {   乂rツ\八{⌒ )  \〉
          ∧      }  人(         レ/: : :  /,
          八人  \八(  ,         ,イ : : : : :  /,
           ト、.\ ∧             八{__ : : : : :  ./,
           | \}  人    v⌒)   .:: /∧ヽ : : : :  ./,
           |  ∧   /,r――― 、 イ /`}{⌒}  \ : :  ./,
           |  ∧   \¨¨「/´/ ̄`ヽ{:{ ,イ   )、_ ./,
           |  /  ゝ-ミ ヽル / /  ̄ ̄ ∨ :}  /<>\`ヽ
           | ' <>   ヽ .{_八{/ ̄ ̄ ∨         \
           |/       }   〈/⌒\   ∨  <>    <> \
           〈     <>  |  |    \ _  ∨           、
           人             /(∧  ∨_ _  <>     }
          /-_∧<>       |  |  / /_∧  人)ヽ \       }
         {-_-_.∧        |¨<> /__∧ ⌒、 入   \ __ 〉
         |-_-_-.∧  <>  |  |  /¨¨`ヽ :.ハ   __>  \ ∨-_-_(
           ル-_-_-_∧ _ / |  | ./    \∧ ⌒)    }ヽ.∨-_-_}
        / }-_-_-_-_-_-_-_-|  | /       }:∧ <    ハ .∨-_-
         '  ノ-_-_-_-_-_-_-_-ハ  ': : . .   . . : :'. .∧ノ   ( ∧<> -_-_、
       / 〈-_-_-_-_-_-_-_-/ |  ト、: : : : : : : /: : : ∧   __>′、 ∨-_-}
         }\-_-_-_-_-_/  |  | ≧=- ⌒≧=―ノ  ⌒>  ハ  ∨-_}
    , '    }-_ \-_-_-,   <> |  | レ ―――_フ ̄ \  く_ / ヽ<>`ヽ}
   /    入-_-_.ヽ-_/    イ|  |       ̄)   _/   /   ∧   \
 /    /-_ ヽ-_-_../  /   |  |        `ヽ ⌒>   ¨¨^`ヽノ} <> v
/    /-_-_-_-|-_- '  ,'   \.,  ,  ヽ__ 「¨¨   `ヽ―w     }     }
───────────────────────────────────────────────
【 アナスタシア 】  たまたま耳に入ったのですが、この国のカップルというのは相手の写真を待ち受けにするそうね。

            偽の関係ですが、私とあなたも一応は恋人ですのでそれ用にあなたの顔を一枚取らせなさい。



┃  本当にその偏った知識をどこから持ってきたのかといつも思っていたよ。
┃  
┃  ただ、アナスタシアからすればこれくらいわざとらしく周囲に見せつけるほうが都合がいいというのもあったのだろう。

┃  おかげで僕もそれなりに有名人扱いで嫉妬の眼差しを浴びるようになったがな。


209黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/08/01(水) 00:22:57 ID:yYu3bOxa


            > ―, --- 、、
           /   // ̄ ̄ ̄`''<
         ,     / /          ヽ
       /.     //        |   ,∨
       /      //  / /     , |   }. ∨
.        ,     〈/  ' '     /|.     ,'   '/
        ,     ((|.  | | ,ィ''" ̄|  l{ ,イ |! }
.       l   ,ィア |.  | | lィぅ笊`V .ハ灼' 从/
      | ,xくX/ r从  | Vi{ ゞ゚'-ノイ乂\′
     r<乂ア  { ヘヽ.ト、__l{从       /
     |乂/    `h、人         /
     |/.    l   oへ.       ,:ァ/ |
.       l     l   / |―、 ::.....,,_  /|',.|
     l      l   \|  `'くカ' ̄ ̄: :| ',!
          '   '       ` ヽ: : :| '。
     ′   ∥   '◇         ヽ |  }.!
     /     ∥   '       ◇  Y ./ }
.    /.     ∥   '             ∨/
   /     ∥  |   <>          V
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【 アナスタシア 】  来週の日曜日は暇かしら?それでしたら一緒にお買い物に行きますわよ。
                               
            所謂デートというものです。エスコートを期待していますのでよろしく。



┃  そうして段々と周囲を騙すための恋人のフリはエスカレートしていき
┃       
┃  いつの間にかキャンパス外でも行うようになっていった時には僕も、君に振り回されるのも半ば観念していた。

┃  おかげさまで慣れないファッション雑誌だの何だのを読み漁る日が続いたよ。


210黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/08/01(水) 00:28:29 ID:yYu3bOxa


                    -=ニ二二ニ=-
                /     ‐=ニ=-    \
             /∨  <> ――― <> ∨
             {  :}<>/   /⌒¨  、   <>v
         __人__/    ,'   .i      ヽ   \)、
        <   0O `ヽ  .:    :{        \  ∨〉
         \ _人  } :  :   {    ∧      ∨〉
           // } ¨¨ヽ  .i  :{    {ハ _|  \V人
            レト、}   :|  |  |  {ハ   {-‐}  :|    ` 二 フ
              | }  |  |―|―{ハ  :{  :} ::ノ /}八 ハ
              | 八  |  |      人  { ェzzァ ∨v〉  |  |
              |' | \} 八 ミzzァ   `¨`    .:- ': : :|  |
              |  )八∧      '       人: : : : |  |
              |  / O: : >.    - ‐  /} ∨: : ::|  |
              | , ' ノ}: :/  {::≧s。_/|::ル  ∨: ::|  |
             /  〈/ 人  ∨::}=====ル 〈〉  ヽ:..|  |
             '  : : /     ∨}{==}{/         \ |
            / > ´   〈〉  ∨ニ, '        〈〉\
           ,' /           ∨ 〈〉  _ _        \
           ,ル〈〉    〈〉   〈〉人_ /ノ‐‐'     〈〉   \
           /           / {///// '¨¨二ア__        :、
         / 〈〉   〈〉   /::::/{¨(¨く   ゝ―ァ'  〈〉      _
       /     _ ...  ‐<¨¨  /}   人  /¨¨,'>:.      〈人
         >、_ _ ィ   〈〉 /--=ニ ,イ   >--イ:::::::/ 〈〉 }>‐  __>
      /-_-_-_-フ    /{: : . /¨.:八 ,イ〉  :レヘ'     /-_-〉_-_-_-_-_
     ∧-_-_-:/〈〉 /):::人: :{    {ハ  <  . . ::/    ./-_-.:_-_-_-_-_- 〉
     ∧-_-_/   /八{`ヽ ≧)   .:   人. . : /  〈〉 /-_-,'_-_-_-_-_/、
    ,'-_-_    ./{  v  レ'ト、  ,'  イ≧=-'    ./-_-/_-_-_-_/-_ ∧
    -_-/ 〈〉 /v )  人/ ノ .:) 人  ソ  / 〈〉   /-_-/_-_-_ , '_-_-_-_ ∧
  ∧_/    /::::| { 〈/  < _  〈_ノ  〈ニニ     ./-_-/_-_-_-_-_-_-_-_-_∧
  ∧/      /:::::::| } (     〉  ,'    ノ=/     ./-_-/_-_-_-_-_-_-_-_-_-_∧
  {_/     /:::::::::| }  \   / /   イ=/    /-_-〈_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_∧
───────────────────────────────────────────────
【 アナスタシア 】  最初に言っておきますが、あなたには何も期待していません。

            あなたにデリカシーの欠片も無いことはすでによく知っていますので。



┃  そしてデート当日での最初の一言がこれだ。

┃  「奇遇だな。僕もこんなに可愛げのない女は君以外に知らない」などと口にしかけるが

┃  彼女の機嫌を損ねても僕には何のメリットもないので唇を結ぶ。


211黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/08/01(水) 00:33:25 ID:yYu3bOxa







             f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
             |  ええ、あなたには何も期待していません。
             ヽ___________________乂_





                    -―=ニニ二二二ニニ=- 、
                > ¨/     `ヽ  \     `ヽ
                .:   /        :.          \
               ∨  /             ∨   \      \
            ∨ .::               ∨    \      ∨
             ∨ ./                ∨     :v      ∨
      「\    ∨ ./ .{        {.      ∨     ∨     ∨
     }   \ ∨ ./  ,'{   :{     {             ∨     .∨
     }    ∨ /  / {   :{            .}∨      ∨     .∨
    〈   ∨ ,'  ,'  :.   :.     .{       } .∨ ___ .∨    ∨
     \ ∨  .:  .:  :.   :.     {:.      } ̄∨      ∨    .:∨
     ,--v   {  .i  ∨  ∨__.{_       ,'   ヽ  人ノ}  〉  }   ∨
    ./  /   .{  .{   ∨ ,/∨  .}       /     _斗=ミ  ./   :}   .∨
    /  ..'    {:  {:    ∨  ∨  八     ,' |  ィ爪:::::j リ ハ|'   , :}_ ∨
  ∠ _ _/.|     {:  ∨   {:   ∨__==ミ   八|  ,ゞ''"゚ ̄`  |    ハ ト、 \v
      .:{ |    :.  ∨   {:  ;ィ八::::::以ヽ、/        ""  レ}/  /  \ Y 、
   / Ⅵ    ∨  :..  ∨《乂少''゚´                /   ,〈_∧  } :} }\
  /  / ハ    ∨   \ .∨ ""        .:        ⌒7__/  ノ      |\\
/  /   |    :{∨  :{ .\ :. __                    /〉、  :/      |: /  \
  /     |    :レ ∨  {  , > ⌒      _    ァ'    ィ | :}  /         /
/       |人    {  ∨ 八/^ 〉 \      ` ー ´    .:: {人 ' /       人
        .:⌒ \ :{  ∨ { 人   >:..          /:¨¨¨入 .:       /   :.
       .:   ./ \、  .:  <>  /¨¨√:>s。     /  |:::/  v        /   ::.
      .:   /   `ヽ .:    /   {:::::::::}∧_>‐< ∧ ∨    {     /¨¨¨ ヽ、::..
      .:  ./     /   /      .{::::::/ ∨_∧__∧...∨.::    |   イ       \:::..
     , '  /    ./__ -=<       レ〈フ_}{__∨._.∨_/      .|    {         \:.
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【 アナスタシア 】   ですから、今日は気兼ねなくお買い物を楽しみましょう?

             私たちは恋人ではないですけど、お友達くらいにはなれているはずですから。



┃  そう言ってアナスタシアは僕の前で初めて笑った。

┃  いつも氷のように冷たい表情のままだった君が見せたとびっきりの笑顔。

┃  それが今も目に焼き付いて離れない。


214黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/08/01(水) 00:41:57 ID:yYu3bOxa


                        /}_____
                     _∠ノ-=======- 、 `ヽ
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                    / :レ,'     ./     ∨ ∨\:∧
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                  |   .:  .:      i   ..:     〈∨}
                  |  :|  |  |   {:.  .:  ハ    }乂〉
                  |  :|  | ̄::|   {:.  .ハ ,' 人  :レ'
                  人  :.レャテ==v    :. ∧/レ ̄i  ∧
                 /  \ v乂シ 乂_八ャテ笊㍉ .:}  ∧
                / .:  :{\〉        ゞシ ./:∧  :∧
                 / .: ∧ {:∧     ′      / ∧ 、 :∧
                  / .:   ∧/〈\  、 _ _,    .:: 人:∨ :\:∧
              / .:   /  ∨.}\     / /, `:∨  `ヽ\
             / .:  ./  〈〉 ∨〈Y>‐<' ///    :∨  ∧\\
           /   .:  /      ∨ー〔〕‐// ://      :∨  ∧ \v
           /   /|  八∨ 〈〉   \  ,/  ://  〈〉   :∨ :∧\ }
         .:::  /〈 |  .:  ∨     〈〉\ _/ 〈〉      :∨ :∧ \
    -=ニ   /   ∧| /  〈〉        /`ヽ、       〈〉 ∨ :∧  \
-=ニ   .::  ./    /‐_レ         〈〉 /人::::::八  〈〉    :∨ :∧  人__
 .::  .::  ./     ./‐_‐_‐\   〈〉     / ハ__ ><_>:.     〈〉 ∨ ∧/-_-_
.::  .:: ./,'   //__‐_‐_\       /:{  :{― Y――:>        :..  \‐_‐_
  .:: /‐./ /-_∧   `ヽ‐_‐\      /iiii{  :v .:::.  ノiiiiii\ 〈〉   /`ヽ  \‐_
 .::, '-_-://‐_‐_〈  ',〈∨YY}‐_/ \_ ノYiiiノ`ヽ} ..::::::. 乂iiiiii「ii\ _ /{-_-_-_\ v
...:/‐_‐.//‐_‐_‐|\ Ⅵ | |人/   /iii)iiiii`)    ::::    {iiiiノiiiii∧ 〈〉 {-_-_-_-_`ヽ
./‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐_‐| 〉 ¨レ‐ '/〈〉 /iiiiiiiiレゝ、{   , '  \  ト'iiiiiiiiiii∧  :{‐_‐_‐_‐_‐_‐
───────────────────────────────────────────────

┃  ああ、君はそんな風に優しい春の日差しのように笑うんだな。

┃  冬を越え、春の訪れと共に雪が溶けていくように、他者に心を開いた君はこんなにも綺麗だったんだ。

┃  きっと僕はこの時、彼女を―――アナスタシアを好きになってしまった。


215黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/08/01(水) 00:46:39 ID:yYu3bOxa


                      > ―――― 、
                     / /: : : :/: : : :} : : )h、
                   ハ/  -=ニニニニ=-:} : : : : : :.
               _」 レ-=- ,へ      -=-: : : : : ∨
               \ ` /  .:     ヽ   v -=-: : : :∨
                `7/  / /   \  :}  -=: : : : :v
                 '   .: ハ     ハ人  }八_ ノv
                       } {i      /_ 、 レ、〉乂X{
                 {    } {i   } :/   }   }  ¨¨}
                人  ,':} {i   八イャ===ァ}   ハ   /,
                   )/ }     /   乂ツ :}  / : |    /,
                /  | ハ八ノ '       八/ : : |    /,
                  /´¨|ハ    、 ,  /へ、_ _.|     /,
                / 〈〉 |  |>、 _ ..イ∧)  人 \    ./,
               ,'  〈〉   |  |  ∨:::  /´¨  <> \   .∧
                 /     〈〉|  | 〈〉 )'´~¨   <>      \  ∧
                   | 〈〉    |  |_ イ  <>       <>  \ .∧
                   |       |  |- \       <>        ト、 .∧
                   |    ./ :|_ノ __{_ \   <>         ,'-_\ 〉
                   |  /.) /__<>___\          /-_-_-\
                /レ-_- //__.> .: : .    . : :、     <>   /-_-_-_-_-\
                 }_-_-_ //{: .  . {: : . . . . . : : }∨ <>    /-_-_-_-_-_-_-\ニニ=--ェ、
                  }-_-_.〈/{ 乂: : : 人: : : : : : : :人∨       '-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-\
                ハ-_../  {:::::::}`¨¨⌒≧=-=≦|  |∨   /-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-.\
            ハ-_/  /::::::::}三三三三三三|  |_ \/-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-\
           /-_-_/  /::::::::::}\三三三三三|  |-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-
             /_-_-/  /:::::-=´レへ`¨¨¨¨¨¨¨ |  |-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_\
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          ./-_-_/  :/    /   .:    i}   ハ  |  |-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-ハ
         /-_-_/  :/   /  ィ}    i}    v :|  |-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-ハ
          /-_-_/  :/   / /    i}    v.|  |-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-}
───────────────────────────────────────────────

┃  それからも僕たちの偽物の恋人の関係は続いていった。

┃  彼女に心を奪われてしまった僕はその関係にもどかしさを感じながらも、彼女の望んだ通り接していき

┃  つまらない僕の人生の中で唯一輝いていた時間だった。


216黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/08/01(水) 00:52:27 ID:yYu3bOxa


                    __  _
              , -―-            )h、
        ____/三三三三ニ=-         \
          \  ´⌒ ヽ  ー- 、   =-         \
        / /     ∨    \   =-        \
       / /      }      \   \        ヽ
     , ' ' /         }       \   \       v
     / / '    i              ',_  \      ∨
   __/ / {    }    }\         ∨ `ヽ v      }
  ⌒7 .:   {    {    }_\       ∨   \       :ト
   厶| |i  {    {    / _,, `ヽ      ∨    \___八 __
     | |i  {    {   /ャ示^   ∨     ∨     \__ \/ ∨
     | |i  {    {   / ぅり     ∨ 八   }二ニ=-― ⌒/\ /∨
     |八  ',  人/  У      ∨ )八  } /   .\/\/ヽ ∧
      \八/∨ノ           ノ  / }/, '    ,イ \/\/ヽノ\__
            \              ∧/      }:::  \/\/∨∨`ヽ
             、_ _         '  /       }::::    ゝ――――― ^\
             ∧        / , '       }:::      \: : : : : : : : : : )
            / ∧      イ  /        :::        \: : : : : : :ノ\
          /   / ∧ー ‐   }__∧′        人: : : : : : :       >――――
         /    / : : : : : : : :}ニニ{        /  \: : : : :
       , '       : : : : : : :/⌒¨{ /     (   ∧  \: : : : :
               : : : : : /    .∨ /     ハ  ∨    \ : : : :
     /       : : : : :/      ∨ /             \: : : :
     /        : : :/           ∨ /     }      ∧ \ : : : :
     /        : : :/    ∧         ∨      }      ∨   \ : : : : :
    ,      : : : <     ∨      ノ     ノ            `ヽ: : : :
    {     て二⊃∧         /     /            /-_-_-_-_ニ=-
    {         , 'ニ∧        /      /   ∧        /-_-_-_-_-_-_-_-ニ=-
          / ̄¨¨:∧     ,       :/    ∨        /-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-ニ=-
    {        ': : : : : : :人    {     /           /-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-ニ=-
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┃   だけどそんなまばゆい時間は同時に僕からアナスタシアとの関係を切り裂く。

┃   刻一刻と留学生であるアナスタシアが母国に帰国する日が近づき、この偽の関係も演じる必要が無くなっていった。

┃   次第に僕らの会話はあっさりと途切れ、笑い合う事も少なくなっていき、まるで初めて会った時に戻っていくようだ。


217黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/08/01(水) 00:57:12 ID:yYu3bOxa






                       ,._
                        / ⌒ヽ
                     /,, ''″⌒}
                    / ″  .:.:.j
                   /″  .:.:::::::/
                 _∠._  .:.:::::/
  _  __  -ュr⌒iニニ ̄'二フ ,、:::::::::リ`_ー- _ ,,. 、
Tf(__)____ ̄_ { `7__ ,, ___/´/:::::::::::/     ̄,{{__リー- .._ , 、
¨ゝタリ --- リ-' ̄L._//__//ニ7 .::::::::::::/ーリ‐l7‐; 7_.イ- r、_ /ゝクー- ,
           ″ | /  .::::::::::/  ̄'' ̄リ´  ″ ̄リ¨ ゝ''´ ̄ ̄
     r-― …   ̄ 」  .:.::::/- .__
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┃   そしてアナスタシアが帰国する当日―――――僕は見送りに行かなかった。




219黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/08/01(水) 01:02:13 ID:yYu3bOxa


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  人````  {    /    ,′  //, ⅰ.:     }    ':,  、イ
 γ"''~、、ィ~) ,,..、 / /   /    ! ;     ;      ゚,  ` ー=ァ,
⌒! 、.,| 、~"''~'  ノ    ゙  ‰′  ノ           }    //
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..,′/、.,,,_/  ,.、、ィ ′     ヤ    i      }    /(,_,, ∠..,,__,,
〈    ⌒ /  /  i      ,乂    |     ;    、    /
./,       `,  ,′i i ⅱ  ,′i   .圦 ( ,,ノ,   ト ( \  ア゛
. ゚,       !  .八ハ从 ∧ ト、、 ノ \ i iγ、{ )' _,,、‐゛
γム     ゚,     γvノ     `'~、  ; .}ノi i 〉,  ア
. } '∧    ∨  !  i{           }  :゙ ,゙ }:i /  くうぅo。.,
. }::.::.:寸、.,,_   '/ノi  八       _,,ノ! / レ 〈ノ ii .! 「⌒:i:i:i:i:))〕、、、
ⅰ:.::.::.::.::.::.::````.:j}乂(_,,.        八  γ!]{]从ル寸:i:i:i:i:アニ!.:::. ゚,
ⅰ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.,゙`~、.、             /  j    `'芍/ニ∥;;;;;i.:',
∥ .:.::.::.::.::.::.::.::.::/    乂__ __,,,..、、   ,ふ:.:.. ,′   ,ィi{ ー{{;;;;;;;;|.::゚:、
{{や.::.::.::.::.::.::.::.::ハ /.::.:ム⌒ `”~ `_,.ィ(::.:.. . ,′  ,ィi{ニニニリ;;;;;;;|::.::.::\
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ヤ::.:`::.、、丶`.::.::.::.从.::.::.////ニニニニア゛.,,:. ,:゙ri{ニニニニニ/:;// ,′.:.::.::.::.:.:.:)i;;:.:.:\
:j::.::.:.:.::.::::.::::.:::::/.::.::.::.///,たニニニア゛,.、ャヤ゛-=ニニニア゛ニ/'  ./ . :.:.:.:.::.::.::.::./.::.::.::.::.\
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┃  見送って彼女になんて言えばいい。帰るなと叫べばよかったのか?愛していると口にしてればよかったのか?
┃  
┃  どんな事を言ったって彼女を困らせるだけじゃないかと今までの僕が口にする。
┃  
┃  だけど、あの日から1年経った今でも彼女への思いが捨てられない。消えてくれない。


220黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/08/01(水) 01:06:11 ID:yYu3bOxa


                 、丶```Y´  ``丶、.,,__
          .,,__,,.、- ゛      `、      <.,,_,,.
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         ノ   , ´      !  `、        《,
      ー=彡   /       ,′   ゚,      (
.          /    ′       /      .}     .,,_,,. ``7
        ,′   ′     、゙      ノ     ⌒ ”¨ア
       ノ   |   __,,.、`   /        ≪,_彡'
   .,,___彡'    i|    ⌒7   / ,  .i{   , } 「⌒i「ミメ、_
      ⌒)i   八     {     /  ⅱ:、 /,ノノ i 八(⌒:i:i:心,、
.        八    \  .从  ∧         ィヘ ミメ、:i:i/,`、
        ) ,,.    /人   ,゙            { ∨:i:i:i:i:i:i:i:/, ム
            ⅱii        、          j  `<:i:i:i:i:Ⅳニ!`、
            从|i: ⅱム  `h、          ,心    ´'<′-j}ニ)h、
           八 圦 公.、L,,、   __  ,ふ       ,ィi{=ニアニニニ) 、、 、、
                 \ ミメ、)h、ー≠'"  .‰;;:;:.:.:i . . ..,ィi{ニニアニニニア: : : :.寸 \
               ( ,‰:i:i:i:〕h、.,,.ィ(;;;:;::.:.:.: !_,.ィ(ニニ/ニニニ/: : : : : : :j   `丶、
               . ゜ {:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iうi,、ri{ニニニニニニニ/ : : : : : ,ィ(      `、\
               _, ゜  .》‐-==ニ=孑'-=ニニニニニニニニ,′: : : : /:::;    、`  `、
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             、`!   ヤ ヤⅥ〕h。.,,__,,.、-‐==ニニニニニ{: : : : √::::;    /,.      ゚,
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          、` i:..:i      |ニー∨ニニニニニア,,>'"_,,..、+ヘニニニ: : : :.!:::::;      /       ,
.           、   キ:.:     |ニニニニニニニ「  , '´  _,,、ィニニ/,: : : :l::::;     /        i
         、`    `、     |ニニ二二ニニニ}   ,:'´ー--=ニニ∧: : ヤ,′   ′        ,
       _,ノ(,,___彡ノ,        lニニニニニニ=;     ┌=孑'ニニ∧: : ,    ,′          ,
   j从'´    _,,.、ィ `、 '/,   キニニニニニニ,′    ,心ニ二二ニニ ∥   ./          ゚,
'"゚~~゚'  ミメ、(  ー=ミメ、/,   ヤニニ= -‐…ァ゜    ,こニ二二二ニニ∥   /          ,′゚,
 __,,.、-―--‐====―---‐= T       {    ,こニニニニニニ∥   ,:゙          /   :,
───────────────────────────────────────────────

┃  僕は中途半端で臆病者だ。いつだってそうやって後悔と失敗を繰り返してきた。

┃  だというのに未練がましく思い出に縋る自分の性根にヘドが出る。

┃  ああ、そうさ。だから僕はあんな都合のいい【 夢 】を見たんだ。


221黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/08/01(水) 01:09:57 ID:yYu3bOxa




≡二三二≡=‐=≡二三二≡=‐≡二三二≡=‐=≡二三二≡=‐≡二三二≡=‐=≡二三二≡=‐

       >'''´  ̄ ̄ `''<
      /‐====― 、、  ノ`'<
.    ,イ./          `''<-、乂h、        ___
    //  _ ̄二ニ=-    \\乂\.    /     `'<
.   //     ―― 二ニ=-   ヽ).乂ノ\. /   u     ` 、、
   '/      `~、、____,ィzx   ',、: :   ァ'.             ` 、<
⌒`i!            \/u     ヽ. l ∨ア   |              ` 、 `'<          >'´
  |{.    ` .、    \     }ハ.| V.     |    __.         ` 、 ` -=ニニ=- ´
.   '{  ', ` 、  、  、.   \ :/:/:.   l:    |.       ` 、      \
''´ ̄',  ', \  ` 、`''~ 、.\:/:  u |:. .    l.      ι   \  u.   \    u
、、/ ', ヽ.  \   ` 、:/:/’  _ノ,   |- 、       、       \
. /   ∧   `~、、. ≧=-:/:.    ,、< .,,、丶`      ):.          `h、      ヽ
/__,, イ/\.      ̄ ̄ ̄/―<`Y          ̄`ヽ    u. >''´ ̄ ̄  }
       ≧=- ――<  : : : / }   ̄/二ヽ       ` 、  , ´       /
.        }゙ヽ_( ̄ ̄` 、 ) / ./ / u.   / , ‐ 、`''<   _  ''´        <
        V / ̄ノ   ヽ、:_/  {\   Y   `''  ヽ'´      _,,  ''´
.       l_〈 / ̄ソ―  、   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ` 、  ノ_  - ''´ ノ―=ニ  ̄ ̄ ̄ ≧s。
≧=-----=≦ヽ ヽ´              u          Y"___ . イ : : : : : : : : : : : : : : : : : :
        /`――'''"´ ̄ ニ=-  、、,,__        _ノ.: : : : : : : : \ : : ``~、、: : : : : : : : : : : :
      >''"   /  (.: : : :. :.\   \: : : : : : : : :`''<.: : : : : : : :.\: : : : : : : :``~、、: : : : :
 >''"         {     \.: : : :. :.\   `''< : : : : : : : : :`''~ 、、.  \: : : : : : : : : : : :``~、
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┃  あんな幻想に―――

┃  あるはずのない奇跡を否定しながら―――

┃  それでも諦められずに彼女との思い出の場所を目指して歩いていく。


                                               【 つ づ く 】

222黒マント ◆8alnqWF4MNwa2018/08/01(水) 01:13:38 ID:yYu3bOxa


                    -―=ニニ二二二ニニ=- 、
                > ¨/     `ヽ  \     `ヽ
                .:   /        :.          \
               ∨  /             ∨   \      \
            ∨ .::               ∨    \      ∨
             ∨ ./                ∨     :v      ∨
      「\    ∨ ./ .{        {.      ∨     ∨     ∨
     }   \ ∨ ./  ,'{   :{     {             ∨     .∨
     }    ∨ /  / {   :{            .}∨      ∨     .∨        はい、終了!
    〈   ∨ ,'  ,'  :.   :.     .{       } .∨ ___ .∨    ∨
     \ ∨  .:  .:  :.   :.     {:.      } ̄∨      ∨    .:∨       カドッ○くんパートは一旦終わり!
     ,--v   {  .i  ∨  ∨__.{_       ,'   ヽ  人ノ}  〉  }   ∨
    ./  /   .{  .{   ∨ ,/∨  .}       /     _斗=ミ  ./   :}   .∨      次はアナスタシアパートである。
    /  ..'    {:  {:    ∨  ∨  八     ,' |  ィ爪:::::j リ ハ|'   , :}_ ∨
  ∠ _ _/.|     {:  ∨   {:   ∨__==ミ   八|  ,ゞ''"゚ ̄`  |    ハ ト、 \v     さてさて、皇女様の方は何を考えていたのでしょう?
      .:{ |    :.  ∨   {:  ;ィ八::::::以ヽ、/        ""  レ}/  /  \ Y 、
   / Ⅵ    ∨  :..  ∨《乂少''゚´                /   ,〈_∧  } :} }\  それは次回のお楽しみ
  /  / ハ    ∨   \ .∨ ""        .:        ⌒7__/  ノ      |\\
/  /   |    :{∨  :{ .\ :. __                    /〉、  :/      |: /  \
  /     |    :レ ∨  {  , > ⌒      _    ァ'    ィ | :}  /         /
/       |人    {  ∨ 八/^ 〉 \      ` ー ´    .:: {人 ' /       人
        .:⌒ \ :{  ∨ { 人   >:..          /:¨¨¨入 .:       /   :.
       .:   ./ \、  .:  <>  /¨¨√:>s。     /  |:::/  v        /   ::.
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      .:  ./     /   /      .{::::::/ ∨_∧__∧...∨.::    |   イ       \:::..
     , '  /    ./__ -=<       レ〈フ_}{__∨._.∨_/      .|    {         \:.

223名無しさん@狐板2018/08/01(水) 01:13:48 ID:KRRM7tdp
乙でした
未練たらたらですなぁ……



なんかふと気付いたら目の前にアナさんがやってきてそう(こなみ)


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